温故知新のダンジョンRPG「エルミナージュゴシック3Dremix」感想
- 公式ページ: http://www.s-f.co.jp/soft/3ds/elminage_gothic/
- プラットフォーム: 3DS
プレイ状況
- 約90h
- ノーデダニド(クリア後ラストダンジョン最上階のボスその1)打倒まで
3行でまとめ
本文
Wizardryなどの「クラシックな硬派3DダンジョンRPG」の流れを汲むエルミナージュシリーズの1作品です。今年5月頃のセールで安くなっていたので、最近ダンジョン分が足りないと思っていた事もあり、購入し遊びました。
種族職業の追加やEXスキルといったシステムはありますが、基本的な内容はWizardryそのもので、キャラメイクしてパーティ組んでダンジョン潜って戦ってアイテム拾って強くなってまた戦って、という典型的なハック&スラッシュDRPGです。
というわけで特筆するほどの目新しいシステムなんかは無いわけですが、基本に忠実に、かつ遊びやすく丁寧に作られた良い作品でした。
ゲームバランスが良好でハック&スラッシュの楽しさをしっかり表現できており、下画面のマップ/戦闘ポイントの表示*1やコマンドリピートなどの快適機能で面倒臭さも軽減されています。
職業も「全部入りパーティ」は組めない程度に豊富であり、Exスキルの構成まで含めるとカバーできる/できない範囲のバランスが丁度よい匙加減で、パーティ編成を考えるのも楽しくなっています。
お金によるキャラ成長/Exスキル付け替えができるので、割と気軽に編成し直しができるのもストレスが抑えられてとても良いですね。
Wiz系作品に付き物のキャラ加齢もあるのですが、そこら辺が面倒だと思う人は設定で加齢システムを部分的に無効化すれば実質*2無視できるようになっており、その辺のフレーバーを含めて楽しむ人とそうでない人の両対応を実現していて心憎い作りとなっていました。
またゲームボリュームも十二分で、ストーリークリア時点でも結構な量になるのですが、その時点でも成長の伸びしろはまだまだあるのでクリア後も引き続き成長を楽しむことができました。
例え重厚なボリュームであっても、戦術がずっと固定化されてしまったり、キャラの成長が些細なパラメータ上昇だけになってしまうとマンネリ化してダレてしまうのですが、その辺りもクリア後に至るまで程々に戦術組み換え等の余地があるように作られており、飽きずに楽しめるようになっています。
僕はクリア後ラストダンジョン(全20F)の5Fあたりで戦術が固定化してダレ始めてしまいましたが、そこまでの80時間ほどを持たせていれば十二分だと言えるでしょう。
プレイヤーを飽きずに楽しませられるゲームの尺は、ゲームシステムによってある程度限界*3があると僕は思っているので、ゲーム制作の際はその辺りにも気を配りたいですね。
ここまで来ると完全に記事の趣旨から外れますが、この「システムの限界とゲームの尺のバランス」が極めて良かった作品として僕は「ふしぎの城のヘレン」を挙げます。中編RPGでありフリーゲーム*4なので、まだ遊んだことの無い方は是非プレイしてみて下さいな。
というわけで、全体的にオーソドックスながら良く纏まった作品ですので、この手のゲームを3DSで遊びたいと考えている人はいかがでしょうか。
シンプルでバランスもそう厳しくない作品なので初心者でも楽しめるでしょうが、チュートリアルの類は無いのでその辺はまぁノリで何とかしましょう。
くれぐれもセーブ&リセットは惜しまずに。中盤のレベルドレイン祭りで(精神的に)死ねます。
せっかくなのでパーティ晒し
戦士(イノセント)
神女(イノセント)
- 火力兼サブ回復役。どっちも序盤から終盤まで高水準な性能で優遇されてる感。
- 前衛を張りながら回復魔法が各レベル9回使えるのはかなり大きく、終盤は蘇生魔法などが雑に連射できた。
僧侶 → 魔法使い → 錬金術師 → 忍者
盗賊(イノセント)
錬金術師 → 神女 → 魔法使い → 盗賊
- 魔法担当→魔法3種盗賊。
- 盗む要員として作ったが、戦闘中が割と暇かつ盗みたいものがそこまで頻繁には無かったので、途中(火山あたり)でサブメンバー落ち。
- 序盤から錬金は便利だし、錬金魔法*7も大事なので序盤から活躍度は高かった。
- 神女を経由したのは、その時点のパーティの都合で殴り力を高めたかったため。
魔法使い → 錬金術師 → 司教
- 魔法3種司教。鑑定役のつもりで作ったが、魔法2種が各9回使えるのも大分役立った。
- クリア後ラスダンあたりまでは現地鑑定したが、倉庫が広くなるにつれて街でまとめて鑑定する方が楽になったので最終的には現地鑑定しなくなった。
- 酒場でのまとめ鑑定機能は便利なんだけど、なぜ倉庫内でできないのか? という気分。
- そもそも鑑定システム自体面倒で要らないと僕は思うんだけど、まぁジャンル伝統のフレーバーだからね。仕方ないね。
- 神女と合わせて高レベルの回復魔法が沢山使えてハッピーだったけど、クリア後ラスダンで段違いに消耗するようになってからは回復の指輪+慈愛の御手(+ペンデク)でほぼ無限の回復をする役に。
- 魔法3種司教。鑑定役のつもりで作ったが、魔法2種が各9回使えるのも大分役立った。
司教(イノセント)
- 酒場の鑑定役。定番ですね。
- 金でレベル上げができるので、たまに連れ回してレベル上げする必要が無いのは楽で良い。
(ここまで初期メンバー。以下はストーリークリア後に随時作成。)
(魔法3種) → 狩人
- 速攻が欲しかったので狩人。せっかくだから錬金魔法9回仕様。
- 攻略地点の危険な相手*8に対応する倍打を付けておいて速攻で撃破、がかなり強かった。
- つばめ殺しもお忘れなく。
- 錬金魔法9回も地味に便利。主にペンデク。
(魔法3種) → 召喚術師
- しょうかんつよい。
- 命令できないとはいえ、雑にハイスペックな仲間が1人増えて、しかも雑に復活できるのはかなり強かった。
- wikiを見るなどしないと良い召喚対象が居ない、そもそも契約が面倒などはあるけど。
- 戦闘中が暇になりそうだったのでドラコニアンで作ったが、やはりブレスは便利だった。
特に食いしばり持ちが全体通してそこそこ居るので、ダメージの手数が増えるのは結構な意味があった。 - 最も「序盤から作っておけばよかった」と感じたキャラ。
闘士(イノセント)
- 契約の補佐用。メイン活用はせず。
錬金術師(イノセント)
- 錬金用。冒険は一度もせず。一応、金でハイマスターにはした。