ブロック崩し meets STG 「アルカノイドvsインベーダー」 紹介・感想
プレイ状況: 150面クリア(アイテム・コンティニュー無使用 Lv22,20,22)
公式サイト: https://arkanoid.game.line.me/
- 2016/11/30をもってサービス終了
長いから3行でまとめ
ゲーム概要
iOS, Android向けに提供されているブロック崩しゲームです。
LINEゲームで提供されているので、プレイにはLINEのIDが必要です*1。
タイトルにあるように「TAITOのゲームを2つ混ぜてみた」的な感じのゲームで、ブロック崩しの要領でインベーダー(とかブロックとか)を撃破していきます。
敵(インベーダー, UFO)の攻撃を自機(ブロック崩しの棒)で打ち返すことで攻撃していく、というのが基本になります。
つまり被弾ではミスになりません。ゲームオーバー条件は時間切れのみです。
(じゃあインベーダー側は攻撃しなきゃいいじゃん、と言うのは野暮である)
また、反射によってゲージを貯めるとブロック崩しのボールを射出することができ、それを上手く使う事が攻略の要となります。
あとソシャゲらしくガチャ要素があったりとか。懐かしいTAITOキャラが出てくるから貢いでね、という事でしょう。
ゲームデザインについて
通常のブロック崩しと異なり、恐れる物はボール(このゲームにおいては敵弾)の取りこぼしではなく、撃破効率が悪いことによる時間切れであるため、攻めの方向に寄ったデザインになっています。
通常のブロック崩しでは考えられないほど沢山の攻撃*2を繰り出し、インベーダーやブロック達を次々と撃破していく爽快感はSTGさながらであり、キャラだけでなくプレイ感も「ブロック崩しとSTGの融合」となっているのがなかなか面白いです。
また、ブロック崩しでもSTGでも大事な要素である「狙い撃ち」が本作でも重要となります。
自機のどの部分で反射するかによって打ち返す方向がかなり変わるため、狙い撃ちが可能となり、同時に要求されてきます。
この狙い撃ちをサポートするシステムが2つあります。
1つはスマッシュで、自機を上に動かしながら打ち返すことで真上に反射することができます。
役に立たない状況も少なくないものの、確実性の高い攻撃が簡単にできるため重宝します。
↑自機のそばにある、オーラを帯びた弾がスマッシュ。
この面は敵が左右に動かず、真下にしか攻撃しないため、スマッシュを使えば確実にインベーダーを仕留められる。
もう1つは前述のボール射出*3です。
- ボール使用中は制限時間が減らない
- 通常インベーダーを貫通する
- ブロックに当たると跳ね返る
- 破壊不可ブロックが邪魔していたりと、ボールでしか到達しにくい/できない場所がある
といった特徴から、攻略において欠かせないものです。
更にこのボールは射出する際に角度を指定することができるため、簡単*4に狙いを定める事ができます。
↑射出角度の指定。パズルボブル(これもTAITOのゲームだ)を思い出します。
この2つのシステムがあるおかげで、地味で苦しい印象になってしまいがちな狙い撃ち要素の楽しさ・達成感が味わいやすくなっており、良くできたゲームデザインだと思いました。
難所に行き当たった場合には、
- プレイスキルの鍛錬
- 攻略の方針を立てる
- 精密な狙い撃ちを決めていく
- (偶然上手くいくまでがんばる)
- 時間をかけた育成
- メダルを稼いで自機性能をアップグレードする
- 課金の力
- ガチャで相性の良いスキルを持ったキャラを引く
- 課金アイテムを積んで有利な状態で戦う
- コンティニューで押し通す
といったアプローチを取ることができ、自分の性に合うものを選べるようになっています。
(とはいえ、どれか一本槍では厳しくなっていくバランスではありますが。)
私はいわゆる無課金プレイをしていたので、多少プレイングを頑張りつつレベル上げに精を出す*5感じで攻略しました。
プレイングスキル以外の攻略の仕方もある、というのは間口の広さにおいて大事な要素だと思います。
(ハイスコアを狙わない限りは)あまり課金ゲーというバランスでもないですが、キャラのスキルは明確に当たり外れがあるように感じるので引きによってはしんどいかもしれません。
私はボール分裂(2個)のスキルを序盤で引き、それ1本で最後までクリアしました。終盤はブロック貫通が欲しかった。
レベルデザイン
登場する仕掛けの種類こそあまり多くないですが、インベーダーやブロックの動きがかなり多彩なため、どのステージもユニークになっています。
とにかく手数を出すステージ、精密な狙い撃ちが必要なステージ、仕掛けの使い方が重要なステージなどプレイ感も多彩にできており、レベルデザインから魂を感じました。
難易度の上げ方も良い感じだったと思います。
所々でやたら難易度が高い面がありますが、それくらいの方が印象に残るという観点やアイテム課金がある事を考えるとまぁそんなもんでは、と思います。
節目にあるボス戦は派手な感じがあって良いアクセントだと思います。
時々ボスが自身と壁でボールを挟み込んでゼロ距離反射で自滅したり、ボスの長い攻撃モーションの間は何もする事が無い点はイマイチでした。
↑ボス(左上)と天井の間にボールを撃ち、反射により連続で当てるというアルカノイド伝統のテクニック。
ランキングモードは毎週ステージが同じ*6なのが残念。
音周りとか
元が昔のゲームなため、効果音は原作の音*7を取り入れたレトロ調でまとまっています。
現代的なグラフィックとは少し違う方向を向いてしまっている気もしますが、懐かしさ重視という判断なのでしょう。プレイに良い手触りを与えるという仕事はしっかり果たしています。
30年以上も前の効果音が、こうして生まれ変わって今もプレイヤーに爽快感を与えている、と考えるとちょっと感動します。
個人的には、スマッシュの音がスペースインベーダーの自機ショット音なのが面白かったです。
真上へ攻撃してインベーダーを撃ち落とすのは、確かにスペースインベーダーまんまだなぁと。
BGMはいい曲なのですが、ちょっと印象が薄かったです。
総括
ちょっとユニークな要素のあるゲームながらも、遊びやすくまとまっているという印象でした。
1ステージ1,2分でサクッと遊べるので、スキマ時間に遊ぶ枠としていかがでしょうか。