hideya's GamePlay Log

ゲームの感想とかを書きます。

Welcome to underground...「Hacknet」紹介&感想

@ < nethackではありません。紛らわしいよね。
f < にゃーん

本文

Hacknetはハッキング・シミュレータ*1……つまり、テレビでたまに見かけるような「よく分かんない画面が表示されたPCにカタカタとコマンドを打ち込んで他人のコンピュータに侵入し、あれやこれやする」という情景を体験できるゲームです。
秘密情報の入手、ブラウザゲームのスコアデータ書き換え、そして遠隔からPCをクラッシュさせる……といった目的を、ハッキングによって達成していきます。

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↑仮想PCのようなゲーム画面。雰囲気を楽しむためにも、ぜひフルスクリーンで。

もっとも、ハッキングに必要な作業はゲーム中で手に入るexeファイルを実行するだけ。
使用可能なコマンドはhelpコマンドによって閲覧可能でかつチュートリアルも用意されているので、特別な専門知識が必要となるわけではありません。キーボードが使えれば大丈夫でしょう。
むしろ、出て来る用語を「なんかそれっぽいけどよく分からん言葉」くらいの認識をしている人の方が、「俺、なんかそれっぽい事してる!」というごっこ遊びとしての楽しさがより新鮮に楽しめて良いかもしれない、とさえ僕は感じます。

フォルダ移動等ある程度の操作はGUIでも可能になっていますが、それ以外の作業―例えば、あなたが侵入した記録ファイルを削除するとか―をするためにはrmなどのコマンドを使うことになります。
慣れている人にはなんてことない工程ですが、そうでない人はここでも「それっぽさ」が味わえます。

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↑ハッキング中。左側の「なんかそれっぽい」画像が雰囲気満点。

操作系こそ独特ですが、ゲームの構造としては情報を収集して適切な行動を行うアドベンチャーゲームと言えるでしょう。
しかし、その過程で管理者パスワードを探したり、セキュリティシステムの追跡を振り切ったり、時には他のハッカーからの攻撃から身を守ったり(そしてやり返したり)、といった体験はこの題材ならではのものです。
BGMやエフェクトといった様々な演出が良くできており、その独特な体験を印象強く味わえることができるゲームでした。

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↑明らかにヤバそう。(実際ヤバい)

また、他人のPCに侵入したら色々と覗き見たくなるのが人の性。
PCの中にはその所有者の個人的なメモやIRCログなども入っており、それらを眺めることで持ち主の人となりや職場環境に思いを馳せる、といったこともできます。
時にはそういったメモから得た情報を繋ぎ合わせ、攻略の糸口とすることもあるでしょう。
……おや、こんなところ(txtファイル)に職場で使うPCのログインパスが書いてあるぞ。セキュリティ意識が足りてない人だなぁ(しめしめ)。

DLCの「Hacknet Labyrinth」は、本編とは独立した追加シナリオが楽しめるという内容。
本編では入手できないツールや一捻り効かせたセキュリティ、味方ハッカーとのIRCを使った連携などといった追加要素があり、本編クリア後の延長戦としては十二分な存在感のあるシナリオです。
こちらの演出も実にエキサイティングな仕上がり。本編が気に入った、或いは物足りないと感じた方はプレイすべきDLCです。

全体の雰囲気やシステムがとても良くまとまったゲームでした。
この手の世界をよく知っている人も、よく知らないけどなんとなくカッコイイと思っている人も、ぜひプレイしてみて下さい。

リンク

プレイ状況

  • 本編, DLC 各1周
  • プレイ時間 12h弱
  • 実績は特に頑張ってない
  • 筆者にセキュリティ関連の知識はあんまり無い

*1:steamのページより引用した表現。