只者じゃないウサギさん「Rabi-Ribi」感想
- 公式ページ: http://rabiribi.kano-bi.com/
- steam:
プレイ状況
- ver 1.75
- 1周しただけ(Normal-Standard, ポストゲーム含む)
- アイテム100%, マップ99%
- プレイ時間33h
3行でまとめ
- ウサギ
- 要素てんこ盛りにも関わらず、理解しにくさは特に感じさせない
- かなりハイレベルな完成度で、アクションゲーム好きなら触って間違いない1作
ゲーム紹介
台湾発のインディーズゲーム、「Rabi-Ribi」の感想です。
ジャンルで言うとメトロイドヴァニアになりますが、敵の攻撃がSTGのような弾幕になっているのが特徴です。
あとウサギ。
メインの攻撃手段は、近距離ハンマー殴りと遠距離魔法ショットの2本立て。ボス戦闘周りの手触りはロックマンゼロ等を感じます。
↑神は言っている、床を壊せと。
「アクションゲームの動きで弾幕を避ける!? そんな無茶な」と感じる人も多いでしょうが、
この手のアクションゲームで攻撃を避ける行為とやることは同じなので、STGに対して苦手意識がある人でも特に敬遠する必要は無いかと。
とは言ってもやはり多少は独特の感覚があるので、それに慣れていく自分を感じるのも楽しみの1つとなるでしょう。
その他にも、アイテムの購入や付け替え自由の装飾品といった要素があり、この手のゲームにありがちな要素をたくさん詰め込んだ感が漂っています。
感想
とにかく全体がハイレベルにまとまった1作でした。
まず触れたいのが、先述したように色々な要素があるにも関わらず、理解しにくさやとっつきにくさを全然感じさせなかった点。
要素が多いとは言っても馴染みのある要素ばかり
*1であり、
それぞれの結びつきも複雑ではないので理解するにあたって煩わしさは感じませんでした。
各要素の重要度も重すぎず軽くないといった感じで、多彩だが複雑ではない、というキレイなバランスです。
また必要に応じてシステムや操作の解説が差し込まれたり、マップを見れば次の目的地
*2
が示されるなど、ユーザーへの配慮もかなり行き届いています。
ポーズメニューではマップは勿論、一度見た解説やコマンドリストなども確認でき、この手のゲームのメニュー画面としては最高峰のクオリティだと感じます。
ゲーム内容もかなりよく出来ていました。
マップやアイテム、操作感に敵の動き、音にビジュアル、たくさんのウサギとどれも文句を付ける所が無いレベルでよくできています。
特にボス(とても多い)の攻撃パターンはどのボスも個性豊かであり、パターンも豊富に用意されていて相手にしていて楽しかったです。
東方projectにしてもそうですが、弾幕という(レベルデザインを兼ねた)表現様式のポテンシャル*3はかなり大きいなぁと実感する次第です。
僕は初プレイを「弾幕アクションに慣れた人向け」と銘打たれたNormalで遊びましたが、中盤以降はリトライを何度も重ねるような歯応えのある戦いが続いて満足できました。
この下にも2つ難易度があり、気楽に楽しみたいタイプの人でも対応できるようになっています。
ゲーム中からも難易度が変えられるので、プレイした感触から難易度を調節できるのはとても良い設計ですね。
難易度選択に加え、クリア後要素であるポストゲーム、たくさんの実績*4などが用意されてあり、やりこみ派のプレイヤーにも満足できるコンテンツ量があるでしょう。
「かわいいウサギさん達を眺めながら低難易度でマッタリ遊ぶ」だけでも十分なボリュームがあるので、浅くも深くも遊べる「受けの広い」ゲームとなっています。
またこのゲームは台湾製ということですが、公式で多言語に対応しており日本語も対応されています。
(特に会話文において)たどたどしい翻訳の雰囲気が垣間見えるのはご愛嬌ですが、意味は十分に伝わるためプレイに支障は無かったです。
プレイしていても特に欠点らしいものは思いあたらず、パーフェクトだったと言えます。
というわけで、総じてとても良く出来た楽しいゲームでした。
アクションゲームを遊ぶ人には、ぜひとも触って欲しい一作です。
どうでもいいこと
この記事の所々で無意味にウサギウサギ言っているのは、steam作品ページ紹介文のFeaturesの項へのオマージュです。
でも、そう言うほどウサギキャラは多くなくない*5?